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2019年12月26日 (木)

JR線と第3セクターとの乗継割引廃止

JR東日本新潟支社および長野支社とJR西日本金沢支社は、第3セクター4社との「乗継割引」を廃止することを発表しました。

北陸新幹線金沢開業(平成27年3月14日)を機に、旧北陸本線である金沢-直江津間は、石川県部分を「IRいしかわ鉄道」、富山県部分を「あいの風とやま鉄道」、新潟県部分(旧信越本線部分を含む)を「えちごトキめき鉄道」に、長野県部分(長野以北)を「しなの鉄道」に、JR東日本およびJR西日本から経営移管されました。その際に運賃が大幅に値上げになるとされる区間については「激変緩和措置」として、5年間を限度として乗継割引が設定されていました。

それから5年が経過したことで、当初の予定どおりに乗継割引廃止ということになったようです。これにより、運賃値上げとなる区間がいくつか出ることになります。

値上げ予定日は、令和2年4月1日になります。

IRいしかわ鉄道との乗継割引は、北陸本線西金沢-松任間の各駅とIRいしかわ鉄道の東金沢-津幡間の各駅および七尾線宇野気-中津幡間の各駅とIRいしかわ鉄道の各駅までの運賃について、JR西日本の運賃から50円または80円割引になっていましたが、JR線側の割引が今年度いっぱいでなくなることになります(該当区間は50円または80円の値上げになります)。

また、西金沢からIRいしかわ鉄道経由で中津幡、本津幡、能瀬のいずれかの駅、および野々市からIRいしかわ鉄道経由で中津幡あるいは本津幡までの運賃について、JR西日本の運賃から50円または80円割引になっていましたが、JR線側の割引が今年度いっぱいでなくなることになります(該当区間は50円または80円の値上げになります)。この場合IRいしかわ鉄道の両側のJR西日本のキロ数は通算されます。

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画像は、IRいしかわ鉄道の521系です。JR西日本の521系として落成し、経営移管時にIRいしかわ鉄道に譲渡する形で誕生しています。現在5編成ありますが、北陸新幹線が敦賀まで開業した際には、大聖寺までIRいしかわ鉄道になるものと予想されます(IRいしかわ鉄道の各駅から大聖寺までの乗車券が発売できるのはその布石なのかもしれません)。

あいの風とやま鉄道との乗継割引は、城端線戸出-新高岡間または氷見線越中国分-越中中川間の各駅とあいの風とやま鉄道の高岡やぶなみ-石動間または越中大門-富山間の各駅までの運賃および高山本線速星-西富山間の各駅とあいの風とやま鉄道の呉羽-高岡間または東富山-滑川間の各駅までの運賃について、JR西日本の運賃から30~70円割引になっていましたが、JR線側の割引が今年度いっぱいでなくなることになります(該当区間は30~70円の値上げになります)。

また、城端線新高岡または氷見線越中中川駅からあいの風とやま鉄道経由で高山本線西富山-速星間の各駅、城端線二塚駅からあいの風とやま鉄道経由で高山本線西富山あるいは婦中鵜坂駅、城端線林または氷見線能町駅からあいの風とやま鉄道経由で高山本線西富山駅までの運賃について、JR西日本の運賃から30~70円割引になっていましたが、JR線側の割引が今年度いっぱいでなくなることになります(該当区間は30~70円の値上げになります)。この場合あいの風とやま鉄道の両側のJR西日本のキロ数は通算されます。

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画像は、あいの風とやま鉄道の521系です。JR西日本の521系として落成し、経営移管時にあいの風とやま鉄道に譲渡する形で誕生しています。現在16編成あり、そのほかJR西日本から譲渡された413系が5編成あります。しかし、413系は521系に置き換わる予定(観光列車「一万三千尺物語」を除く)で、平成30年に521系を1編成増備しました。

えちごトキめき鉄道との乗継割引は、大糸線根知-姫川間の各駅とえちごトキめき鉄道の梶屋敷-能生間または青海、親不知の各駅までの運賃、信越本線黒井-土底浜間の各駅とえちごトキめき鉄道の谷浜、有間川駅または春日山-上越妙高間の各駅までの運賃について、JR西日本およびJR東日本の運賃から10~40円割引になっていましたが、JR線側の割引が今年度いっぱいでなくなることになります(該当区間は10~40円の値上げになります)。

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画像は、えちごトキめき鉄道のET127系です。JR東日本のE127系として落成し、経営移管時にえちごトキめき鉄道に譲渡する形で誕生しています。現在10編成あります。なお、旧北陸本線区間の運用は、一部交流電化区間があることと、交直流電車では製造コストがかかることで、気動車が導入されています。

なお、えちごトキめき鉄道は来年4月から値上げを予定しているようですので、実際には上述した10~40円よりも値上げになる可能性が高いものと思われます。

しなの鉄道との乗継割引は、信越本線篠ノ井-安茂里間としなの鉄道の北長野-豊野間の各駅までの運賃および飯山線替佐-信濃浅野間の各駅としなの鉄道の三才-長野間の各駅および牟礼駅までの運賃について、JR東日本の運賃から40または80円割引になっていましたが、JR線側の割引が今年度いっぱいでなくなることになります(該当区間は40または80円の値上げになります)。

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画像は、しなの鉄道の115系です。国鉄115系として落成しJR東日本に承継され、経営移管時にしなの鉄道に譲渡する形で誕生しています。現在3両編成15本と2両編成7本あります。来年にはSR-1系が落成する予定のため、115系の置き換えが少しずつ進んでいくものと思われます。

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