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2017年11月 8日 (水)

JR北海道の平成28年度鉄道収支状況

北海道旅客鉄道(JR北海道)は、平成28年度の線区別収支状況について発表しました。
これによると、平成27年度に続き、JR北海道の全路線が赤字であることが明らかになりました。最も収支がましなのは、札幌圏で収支係数が113でした。
収支係数とは、100円を稼ぐ際の経費を表す割合のことで、100を超えると赤字ということになります。
ここで言う「札幌圏」とは、函館本線の小樽~札幌~岩見沢、札沼線の桑園~北海道医療大学および千歳線・室蘭本線の白石~苫小牧を表すようです。
なお、JR北海道の資料には、千歳線の南千歳~新千歳空港間については記述がありませんが、JR北海道側で「札幌圏は、新千歳空港のご利用増等により増収となりましたが・・・」の文言をプレスで入れていることから、南千歳~新千歳空港についても含まれているものと解釈してもよいのではないかと思います。
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今年度、最も収支が「改善」したのは、留萌本線です。昨年12月に末端の留萌-増毛間が廃止になったことによる「お別れ乗車」の急増により、収支が改善したものと考えられます(平成27年度の収支係数:2538→平成28年度の収支係数:715)。画像は、昨年12月に廃止になった留萌本線の増毛駅です。
結果的に、留萌本線の深川-留萌間も収支が改善したようです(平成27年度の収支係数:1342→平成28年度の収支係数:987)。
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そのため、JR北海道で収支係数上最も悪化しているのは、根室本線の富良野-新得間です(平成27年度の収支係数:1854→平成28年度の収支係数:2636)。昨年8月の台風による集中豪雨ということもあり、未だに東鹿越-新得間は列車の運行が行われていません。画像の駅は落合駅です。東鹿越-新得間では代行バスが運行されています。この区間はJR北海道でも鉄道として維持することが困難な区間として考えているようです。昨年8月の災害ということもありますが、JR北海道としては、廃止にする路線をわざわざ復旧させる気がないのではないかと考えられます。
そのことは、JR北海道が以前のプレス発表した文章によれば、「復旧費用が10億円ほどかかるが、公的資金(国などによる災害復旧事業費補助)を注入するということは、持続的に路線を維持することが前提となる」と発表していることからもうかがえます。
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昨年春開業した北海道新幹線については、収支係数146と発表されました。画像は、開業日当日(平成28年3月26日)の北海道新幹線の車内です(ビデオカメラにテレビ局の略号が入っていたため、カメラマンが乗客にインタビューをしているものと思われます)。
なお、平成27年度の海峡線および江差線の営業損益は合わせて約36億円(の赤字)でしたが、平成28年度の北海道新幹線の営業損益は約54億円(の赤字になっています。このため金額上は、北海道新幹線の開業で赤字額がさらに18億円増えたということになります。
平成28年度のJR北海道全体の営業損益は約525億円となり、昨年度と比べて100億円以上赤字額が拡大しました。
これからJR北海道はどうなっていくのか・・・

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